Data Science Directorの池上さんは、エンジニアにして、芸術や言語学などマルチな才能あふれる人物。さまざまな世界を見てきたその目は、サステナブル・ラボにどんな希望を見出したのでしょうか。
― 入社前はどんなことをされていましたか?
物心ついた頃から画家の父が仕事で使っていたMacがいつも身近にあり、おもちゃ代わりに慣れ親しんでいました。高校時代から自分で撮った写真の加工やデザインをパソコンで行い、フリーランスとして活動。大学時代に独学でプログラミングのスキルを身につけ、プログラマーとして仕事をするようになりました。就職や学業よりは自分の知的好奇心を満たすことを優先したくて大学を中退し、言語学や音楽など、趣味の研究に没頭。そうして広げた知識とITスキルを活かし、シンガポール人実業家と共同で日本語学習コミュニティーの立ち上げを経験しました。自分で辞書などのデータを集めてきて自然言語処理を行い、独自の学習支援ツールも作りましたね。
やりたいことを夢中でやっているうちにデータサイエンティストとしての素地ができ、ネットでもリアルでも人脈が広がっていった感じです。AmazonやGoogleなどのいわゆるテック・ジャイアントで働くエンジニアたちとも知り合い、彼らの技術や働き方などから多くを学びました。
前職では、経営者が立ち上げたばかりの会社に1人目のエンジニア兼マネージャーとして参画、1年半で会社は急成長。事業が軌道に乗り一段落したので、そろそろ新しいことをやってみようと転職サイトに登録すると、驚くほどたくさんのオファーをいただきました。その中の1社が、サステナブル・ラボだったのです。
― なぜサステナブル・ラボへの転職を決めたのでしょう。
実は当初、サステナブル・ラボは有力候補ではありませんでした。たまたま他社の選考が早く、すでに複数の内定を確保していたこともあり、意識がそちらに向いていたように思います。しかし、サステナブル・ラボの2次面接を終えた時点で、私が転職において大切にしたい軸「独自性があっておもしろいことをやっている×自分の価値観とマッチする」にぴたりとはまる会社だとわかり、心が動きはじめました。
入社の決め手は、簡単にいうと、代表の平瀬さんに惚れたんです(笑)。最終面接はほぼ雑談だったのですが、まず、平瀬さんと私はなんだか似ているな、と。お互い物理系出身なので専門分野の話ができるのはもちろん、哲学や宗教などにも興味があってさまざまな本を読んでいたり、教養的な部分でも話が合う。これまで平瀬さんのような人に出会える機会は多くなかったので「やっと、同じ土俵で語り合える人に巡り合えた!」という喜びは大きかったのです。平瀬さんが語る、世の中のためにというビジョンにも共感できたし、この人が舵を取っている船ならば乗ってみたい、と思いました。
もちろん、会社の将来性も理由のひとつです。今後ますます需要が高まるであろうサステナビリティ分野で、野心的かつ合理的な戦略・ロードマップにより本気で世界を獲りにいこうとしている点に心がぐっと動きました。正式なオファーをいただく頃には、もう迷いはありませんでした。
― 入社後、どのような仕事をしてきましたか?
私の入社前、データサイエンスチームは各分野のプロフェッショナルがそれぞれに頑張っているような状態でした。会社全体としても個人の力を集団の力として束ねていく、組織拡大のフェーズにあって、ちょうど私が前職で経験してきたような変革を必要としていました。
まず取り組んだのはチーム内の仕組みづくりです。ミーティングの効率化、議事録の工夫、スケジュールの可視化、チームの細分化など、今のメンバー構成に最適な形に整えていきました。ひと月ほどで新しい体制ができあがり、チーム全体の状況や課題がすばやく把握できるように。みんなも「仕事がすごくやりやすくなった」と喜んでくれていて、やってよかったと思いましたね。
そのほか、データ分析、プログラミング、社内システム整備、採用活動、チーム間の調整や業務委託先の管理など、できることは何でもしてきました。
― マネジメントするうえで気をつけていることやポリシーを教えてください。
第一に”適材適所”、それも現時点のスキルのみならず、「次はこういうことがしてみたい」という想いも重視します。個人の志とタスクの方向性の一致は極めて重要だと考えています。私自身、楽しいことしかやりたくないと思っている人間なので(笑)、メンバーそれぞれになるべく好きな仕事で能力を発揮してほしい。同じデータサイエンティストでも、「分析をやりたい」「プログラミングが得意」「苦手な業務のスキルを上げたい」など、個性や志向はさまざまですからね。
一人ひとりとone on oneの面談を重ね、直近の業務に関する希望や将来の目標を把握しました。そのうえで、各人になるべく方向性の合う業務を振るようにしています。自分が本当にやりたいことや好きなこと、それにつながる作業であれば苦にならず、むしろプラスアルファの成果が出せますよね。
また、マネジメントには信頼関係が必要だと実感しています。特にこのチームの場合、バックグラウンドも国籍も違うメンバーが集まっているため、何かを決める時、全員が納得するのが難しい場面も多々あります。絶対的な正解がない議論をまとめ何らかの結論を出そうとする時、結局は人間関係かなと。メンバーから「この人は自分のことをわかってくれている」「ちゃんと話を聞いてくれる」という安心感や信頼があれば、私の判断についてきてもらえるし、後でフォローもできますから。
私は人に興味があるので、みんなとは仕事の話だけでなく雑談も積極的にしながら、自然とコミュニケーションを深めています。英語力を活かして、外国籍のメンバーとの架け橋にもなっています。
― 実際仕事をしてみて手ごたえは?率直な感想を教えてください。
私自身100%満足しています。今、毎日が本当に楽しい。優秀なメンバーとの仕事がすごく刺激になっていますね。形のないものをゼロから創っていくために日々議論を重ねる中で、思いもつかなかったようなすごいアイデアがポンポン出てくる。私が何か提案を投げれば、予想以上に発展した答えが返ってくる。おもしろくてしょうがないですよ。
― サステナブル・ラボの社風や働き方はいかがですか?
全員が建設的に何かをしようとしている組織です。ただ仕事熱心だとオーバーワークになりがちなので、そこの管理にも気を配り、残業が続いたら代休を取るなど緩急をつけてもらうようにしています。
サステナブル・ラボではフルリモート勤務が可能です。私は旅好きなので、毎月のように全国各地で「ワーケーション」をしてきました。でもすっかり仕事が楽しくなり、定期的にオフィスに行きたくなって、自宅はアクセスのよいところに引っ越してしまいました。これまではノマド志向でしたが、サステナブル・ラボに腰を据えると決めたのです。「TERRAST β」「TERRAST for Enterprise β」が世の中に浸透し世界を変えるまで、とことんやります。追い出されない限り、辞める気はありません。
― 今後、どんな人にチームに参加して欲しいですか?
何か「これなら誰にも負けない」という得意分野のある方に来てほしいですね。資格や学歴はどうでもいい。私自身、資格は何も持っていないし、大学も中退した身ですが、サステナブル・ラボはそんなことに囚われる会社ではありません。重要なのは能力や理念です。
また、多才ゆえに器用貧乏になり天職を見つけられずにいる人も、ビジョンさえ合致すれば、ここで輝ける可能性は大いにあります。私も与えられた才能を何に使うべきか迷った時期もありましたが、サステナブル・ラボで自分のジェネラリストとしての価値を確信することができました。ポジションや業務内容が硬直的でないので、会社のステージに合わせて柔軟に能力を発揮していけるはず。実際、社内には入社時とは全く違う仕事で活躍している人もいます。自ら積極的に発信していけば、いろいろな道が拓けますよ。
サステナブル・ラボは平瀬キャプテンのもと、「北極星」を目指して進んでいく船。目的地は変わらないけれど、進み方は状況に応じて変化する。未来のサスラビアンの知見や生き様によっても、また針路は変わっていくでしょう。この船に乗り、一緒に全力でオールを漕いでくれる仲間を待っています。
マネジメント経験と卓越したコミュニケーション力でチームをまとめ、メンバーの能力を引き出してくれる池上さん。「1年後は自分も全く違う役割を担っているかもしれない。それも楽しみ」という言葉のとおり、サスラボライフを思いきりエンジョイしてください!
サステナブル・ラボでは、様々な職種での応募を受け付けております。私たちと一緒に、良い未来を創っていける方を、お待ちしております!
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