サステナビリティ学を究めたデータサイエンティストが目指すもの。“企業や人の真の価値を究明するヒーローになりたい”

データサイエンティスト兼ESGアナリストのフランツ・ホンさんは、2019年10月にサステナブル・ラボにジョインし、初期のデータバンクの土台作りに貢献。どんな問題にも冷静かつポジティブに対処する姿勢と温かい人柄でみんなから頼りにされています。

ー 入社前の経歴を教えてくだい。

中国の南部、福建省の出身です。自然豊かで生物の多様性に富んだ土地に育ったこともあり、子どもの頃から植物や動物の生態系に興味がありました。成長するにつれ故郷の自然環境が急速に破壊されていくのを目の当たりにし、不安や危機感、「何かしなければ」という思いを抱くように。それが、環境保護やサステナブルな考え方に関心を持ち始めたきっかけです。

大学ではマクロ生物学を、修士課程(イギリス・ブリストル大学)では環境マネジメントを学びました。環境に関するCSRコンサルティングに携わったのち、中国・北京で環境関連の投資会社に就職。数年間働くうちに、自分が本当に学びたいこと、やりたいことが見えてきたのです。それが“サステナビリティ学”でした。世界各地の大学に問い合わせ、最終的に日本におけるサステナビリティ学のパイオニア・東京大学で博士号を取得しました。

サステナビリティ学とは
世界が抱える複雑で長期的な問題(気候変動や生物多様性・生態系サービスの劣化など)に対し、俯瞰的・統合的アプローチによって人間活動と自然環境が調和した持続型社会の構築を目指すための研究。
(東京大学未来ビジョン研究センターHPより)

ー どのような経緯でサスラボにジョインしたのですか?

博士課程3年目、卒業後は日本で働こうと就職先を探していた時、知り合いの紹介でサステナブル・ラボを知りました。

面接を受けてみて「最高の会社だ!」と思いました。良い企業を照らすことで社会を変えるというビジョンも、データサイエンスで企業活動を解明していく仕事も、私がやりたかったこととマッチする。実は博士課程では“工業団地の持続可能性”をテーマにさまざまなデータの収集・分析を行ない、サステナブル・ラボと非常に近い研究をしていたのです。

私にはデータサイエンスの基礎があり、Pythonも少し学んでいたことに加え、生物、環境、サステナビリティ学、金融、コンサルティングなど幅広いバックグラウンドがありました。会社にとっても、ぴったりの人材だったようです。まずはインターンとして参加し、2020年12月の卒業後、すぐに正社員になりました。

ー 代表の平瀬さんの人柄、会社の雰囲気はどう感じていますか?

平瀬さんは、とても優しい人です。仕事のことに限らず何でも話せます。サステナブルな生き方を実践しているところも、とても共感できますね。私自身もサステナブルな暮らしを心がけているからです。マイ箸やマイコップを持って出かける、地産地消を意識する、オーガニック認証のあるものを選ぶなど、自分ができることを。サステナブルな商品はちょっと値段が高いかもしれませんが、少しずつでも買い続けていきたい。何かを選ぶ時や行動する時は、よく比較して考えてみるよう習慣づけています。

同僚も優しい人ばかりです。それぞれ違うので難しさもありますが、みな互いに理解し合おう、受け入れようという姿勢があり、何ごともより良くするために努力するチームなのが素晴らしいですね。そんなサステナブル・ラボのカルチャーが大好きです。

ー 現在のチーム体制とフランツさんのポジションは?

テータサイエンティストチームにはこの半年で7名ほどのメンバーが加わり、現在11名です。私は社歴が最も長く、データの構造や扱い方、作業の流れなどを全面的に理解していますし、日本語、中国語、英語でコミュニケーションが取れます。その強みを活かし、全体を見渡して必要なサポートをしたり、プロダクト開発やセールスなど他部門との橋渡しをしたり、チームを裏から支える役割を自然と担っている感じです。

日本語が堪能ではないメンバーが入社した時は、最初のレクチャーから仕事を覚えるまでなるべくきめ細かくフォローするようにしています。私たちの業務はかなり複雑で、指標の定義や更新方法など細かいところまで把握するには時間がかかりますから。安心して取り組めるよう、さり気なく見守ることが大切だと思っています。

ー 仕事のやりがい、面白みは何ですか?

今はデータの収集・整理をメインに、時々分析も手がけています。私自身はデータの土台を作る作業が好きですね。

データの一部の指標はWEBから収集しますが、サイトによって構造や収集方法が違うという難しさがある。試行錯誤する中で、新しいソースや新しい手法のアイデアがひらめき、うまくいった時はすごく嬉しいです。収集法を編み出していくのは、まるで「探検」のような感覚があります。

しかし、データは集めただけでは価値がなく、重要なのはどう分析するか。分析を通して、ものごとの正しい関係、面白い因果関係を見つけ出すことこそ、データサイエンスの目的であり、最もエキサイティングな部分です。

ー サステナブル・ラボのワークスタイルはいかがですか?

メンバーの多くがフルリモートです。8月に新オフィスに移転したこともあり、千葉県流山市の自宅から週1回ペースで出勤するようになりました。フルフレックス制なので在宅勤務の日はたいてい10時から19時まで働いています。早起きは苦手で(笑)。

これまで忙しい時期もありましたが、メンバーが増えてから、より自分の業務に集中できるようになりました。自分のタスクをしっかりコントールしながら、休みも取りやすい職場です。私は先日、1週間休みを取って車の免許合宿に行ってきました。フレキシブルに、自分らしいワークライフバランスで働けるのも魅力です。

ー 休みの日の過ごし方は?趣味などはありますか?

最近、週末のうち半日は知り合いのおじいさんの畑を手伝っています。彼は東日本大震災で被災し、流山市に避難してきて農業をやっていました。でも、病気で働けなくなってしまったので、近所の学生や社会人の仲間とサポートしているんです。

いろいろな野菜や果物を収穫しましたが、この夏は特にスイカが100個以上の大豊作。美味しいスイカをたくさん食べました!畑仕事は体力的には大変ですが、仲間と一緒に汗を流すとリラックスできるし、とても楽しいです。

私は異文化交流が好きなので、プライベートでも国籍、宗教、仕事などが全く異なる人と積極的に会話したり、アクティビティに参加したりしています。

ー これからの目標や夢を教えてください。

私がジョインしてからの3年間でサスラボの事業も組織もずいぶん大きくなりました。当社の強みは日本市場の特徴、企業のこと、顧客ニーズを正確に把握できていること。さらに、他社にはない独自のオルタナティブ指標もたくさん集めており、オリジナリティのある視点や切り口を提供できることです。

今後の海外展開に向け、数ヶ月前からは海外企業のデータも集め始めました。私の海外経験や語学力を活かして貢献できる部分も増えていくかもしれません。これから、もっともとサステナブル・ラボのビジネスを成長させたいし、一緒に成長したいです。

私自身のキャリアを長いスパンで語るなら、データサイエンスに携わり続けるかはわらかないけれど、ずっとサステナビリティ分野を歩んでいくでしょう。5年後、10年後は、サステナビリティに関する勉強をしているか、起業しているか、もしかしたら途上国でコンサルティングをしているかもしれません。

サステナビリティは現代社会の短期的な目標や課題ではなく、50年先、100年先まで考えていくべきこと。私にとって生涯取り組み続けるテーマであり、まさにライフワークなんです。

ー サステナブル・ラボに興味を持ってくれた方へのメッセージを!

私は、サステナブル・ラボでの仕事を通して、「企業や人の真の価値を究明する“ヒーロー”になりたい」と願っています。データサイエンスの力で新しいモノサシを作り、これまでの評価軸や価値観を変えるパイオニアになる。その先のサステブルな世界を実現するため、私たちと一緒にヒーローを目指しませんか!?

サステナブル・ラボを創業期から支え、確かなビジョンを持って進んでいくフランツさん。これからも社内の精神的支柱として、メンバーたちを導いてください!

サステナブル・ラボでは、様々な職種での応募を受け付けております。私たちと一緒に、良い未来を創っていける方を、お待ちしております!

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