全社員を照らす取り組み「照らしんぐ」。リモート下でのチームビルディング

 

みなさん、こんにちは。サステナブル・ラボ CSOのカルソ玲美です。

最近、事業のことだけでなく、組織づくりに関しても取材を受ける機会が増えました。雑誌「AERA」2022年11月7日号(10月31日発売)では、巻頭特集「個性を育てる」の中で、「強さ優しさレビュー」や社内で実施している「照らしんぐ」という取り組みについて取り上げていただきました。今回はせっかくの機会なので、「照らしんぐ」について詳しくご紹介したいと思います!

リモート下でのコミュニケーション課題

 コロナ渦で急速にリモートワーク化が進み、社内のコミュニケーションや社員のエンゲージメント維持、風土醸成等に課題を抱える企業が多いことはよく知られています。何も対策を打たなければ、必要な会議の時に必要な話をする程度しか社員同士の交流は生まれないため、当然の結果とも言えますね。

サステナブル・ラボでも2020年上期からリモートワークを始めましたが、例にもれず、同様の課題感を抱えつつありました。特に我々は、事業成長に伴い組織を急拡大しているフェーズで、2020年には5、6名だったメンバーが今では30名弱になっています。また、メンバーの約50%は外国籍と、多様なバックグラウンドのメンバーで構成されたチームでもあります。通常の企業よりも、リモート下での課題感が大きくなる可能性が高いことは想像に難くありません。

そこで、今年に入ってからリモート下での課題解決に本格的に取り組み始めました。企業向け社内コミュニケーション活性化ツールとして様々なサービスが提供されていますが、まだ比較的小規模な弊社にはあまりマッチするものがなく、また私たちらしさがある取り組みにしたいという想いもありました。

メンバーを「照らす」取り組みを

結果、始めたのが「照らしんぐ」という取り組みです。お気づきのとおり、「照らす」に現在進行形のingを掛け合わせたシンプルなネーミングです。「照らす」という言葉は、非財務データの可視化によって、本当に良い企業を照らす弊社のデータインフラ「TERRAST (テラスト)β」の名前にも入っており、社内でも馴染み深いものです。また、本当に良いものを「照らす」という考えもカルチャーとして根付いているため、迷わずこの言葉を採用しました。

「照らしんぐ」は、中身もシンプル。毎週ひとりずつメンバーを指定して、スプレッドシートにその人の良いところや、感謝の気持ちをみんなで書き込みます。そして毎週の全社ミーティングでみんなで確認し、照らされた本人も感想を伝える。このサイクルを毎週まわしています。

実際の「照らしんぐ」の中身はこんな感じです。

Aさんを照らそう!

・メンバーBより
才能と努力の人。ポジティブな意志のエネルギーをいつも感じ、一緒にMTGや仕事をしていて気持ちが良い。何事に対しても、くじけずに、強い気持ちを持ってやり遂げられる、稀有な人ですね!

・メンバーCより
Aさん、いつもありがとう! 入社間もない頃から、MTG 等で積極的に議論に参加し、また 専門知識を活かしてチームのアウトプットを一段上のレベルに引き上げてくれました。まだ入社3ヶ月ほどですが完全に戦力化していて、結果Aさんにもタスクが山積みになり先週など苦労をかけました。育児や講師のお仕事との両立も大変だと思いますが、これからも一緒にがんばっていきましょう!

・メンバーDより
Aさん、いつもサポートありがとうございます。データチームでもプロアクティブに発言して、素朴な疑問をみんなにぶつけたり、より良いソリューションを提案したり、Aさんのコメントにはいつも良い意味で悩まされています。僕のコメントもポジティブに捉えていただきありがとうございます!

 なんでもない日に、こうしてメンバーからの声をもらえると嬉しいですよね。私も毎回密かに楽しみにしています…。「照らす」にかけて、毎回照らされる人には「照れ死に」してもらおうとみんなでシートに記入しているんです。特に日本人は、こういった機会がないと普段思っていることをあまり言葉にしない傾向にあります。それをきちんと言葉にして相手に届けるということを大切にしています。

受け取る側は、貢献実感や所属意識が自ずと高まるだけでなく、ジョハリの窓でいう盲点の窓、つまり自分は知らないが他人は知っている部分が照らされることで、自身の思わぬ一面を知ったり、強みを強みとして認識することにも繋がります。

一人一人が新しい自分に気づき、輝き続ける

 サステナブル・ラボは、「強さ」と「優しさ」を兼ね備えた社会の実現を目指し、経済面での「強さ」だけでなく、環境や社会への「優しさ」との二軸で企業が適切に照らされるよう、「優しさ」指標となるあらゆる非財務データを可視化し提供しています。我々の立ち位置は評価会社ではなく、あくまでプラットフォーマー。可視化されたデータから、人や企業それぞれの解釈で様々なシナリオを描けるようにしています。照らしんぐも同様に、その人を評価するのではなく、その人の多様な側面を複数視点から照らすというスタンスです。照らされることでその人が自分の新たな側面に気づき、それを自分の描くシナリオに合わせてより輝かせたり心の片隅に大切にしまったりしてもらえたらと思っています。

実際にこの取り組みはメンバーからも好評で、こんなフィードバックをもらっています。
・周りの人の良いところにフォーカスすることで、感謝の気持ちを抱いたり、自分自身の生きざまを振り返ったりすることができるので、よい取り組みだと思います。
・自分でも気づいていない一面をみんなに教えてもらえて、とても嬉しい。
・メンバーの良いところを改めて思い返すことで、メンバーシップを強くする機会となっている。

全メンバーの前で照らされることに価値がある

加えて、中途入社者からは、「これを読めば、みんながどんな人なのかよく分かりコミュニケーションを取りやすい」との声も。特にリモート下で入社すると、メンバーがどういう人なのかを掴むのには時間がかかります。確かに照らしんぐは、その課題解決にもつながる取り組みです。まさかオンボーディングにも役立つことになるとは、嬉しい誤算でした!

実はサステナブル・ラボにはもともと、勤続1周年ごとにみんなからの寄せ書きを送るという文化がありました(この取り組みも今も続けています)。色紙は通常退職のときにもらいますよね。そのときに初めて「こんな風に思ってもらえてたのか」と気づく。「いい会社だったな」「もっと一緒に働きたかったな」そんな風に思うのが退職のときだなんてもったいない!ということで、我々は勤続1周年の節目にみんなからの寄せ書きを贈ることにしています。でも、これも年に一度。対して仕事は週5日間、年間約240日。もっと頻度高く気軽にできる取り組みをしたいということで進化させたのが、照らしんぐだったのです。

スモールスタートで始めて、少しずつ改善してきた照らしんぐですが、今後も引き続き改善していきたいと思っています。より一人ひとりが頻度高く照らされるように、という想いを込めて始めたものの、今ではメンバーが増えて順番が回ってくるのが半年に一度程度になっています。今後も組織の拡大を予定しているなかで、この日常の照らし合いを、照れ死にさせるほどの感動を保ったままで、どう運用していくのかも考えなければなりません。普通に考えると、部門ごとに分けて実施するなどの対策が生まれそうですが、私は全メンバーの前で照らされ続けることに大きな価値があると考えています。部門ごとに切らずにどう実現していくかを考えることこそが、イノベーティブでありサステナブル・ラボらしさにもつながると思っています。

強さも優しさも追い求め続ける

サステナブル・ラボは、先ほどふれたように、これまでとは違う社会のあり方という高い「北極星」を目指しています。そのためには、みんなで同じ方向を向いて全速力で走る必要があります。創業当時から、メンバーが気持ちよく働ける環境整備こそが絶対に必要なことだという考えを持っていました。また、事業の目指す姿からも、自分たち自身が「強さ」と「優しさ」を兼ね備えたチームでなければならないという考えも一貫して持っています。こういったブレないフィロソフィーが、サステナブル・ラボの強さであり魅力であり、「照らしんぐ」など様々な取り組みにもつながっています。

私自身は、「強さ」だけの世界には正直あまり興味がありません。でも、「強さ」がなければ生き残れないのも事実。私は、ここに「優しさ」を持ち込んで生き残る挑戦をしています。「優しさ」がなければ世界の意味はないと思うから。強さと優しさの両輪のインパクトを考えるとワクワクします。ただ、綺麗事は、現実にしなければ意味がありません。組織づくりも、サステナブル・ラボの事業自体も、現実にするのが難しいことを本気でやることに面白さがあり、私がいる意味でもあると考えています。私も、そしてサステナブル・ラボも、引き続き、綺麗事の現実化に向けて邁進していきます!

今回は、照らしんぐの取り組みを中心に、サステナブル・ラボのカルチャーも交えてご紹介しました。共感してくださる方、一緒に今後の照らしんぐを考えたい方…ぜひ私たちと一緒に北極星を目指しませんか?

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