(前編)我々が目指す北極星「強く優しい世界」の過去・現在・未来

サステナブル・ラボ広報チームです。2019年に創業し、3年を迎えたサステナブル・ラボ。世界最大級を目指す非財務データバンクをつくり、すでに国内外の大手金融機関、コンサルティングファーム、シンクタンクのお客様に利用いただいているなか、今後は、事業会社への展開、グローバルのコンサルティングファームや金融ファンドへの展開も進めていく予定にあります。

ここで、改めて原点に立ち返りたく、多忙を極めるCEO平瀬に、どんな想いで会社を立ち上げ、どんな挑戦をしているのか、サステナブル・ラボの新メンバーになった気持ちで、とことん聞いてみました!はじめましての皆さん、どうぞお付き合いください!

「非財務データバンク」を研究開発・提供しているサステナブル・ラボですが、なぜこの事業に行き着いたのでしょうか?

まさに「点と点が線でつながった」イメージですね。生い立ち、世界観、キャリアが一筋の線でつながった結果、たどり着きました。

私自身、いわゆる社会起業家・環境起業家みたいなことをもう10年以上やっていますが、社会や環境や人にとって良い事業を行い、良いプロダクトを作りたいと、クレイジーな熱量を持ってる人間は、私だけでなく周りにも、大勢います。しかし、そういった人間に必ずしもスポットライトが当たってきたとは思いません。むしろ、そんな熱い思いを持ち、自らの人生を投資しながらも思うようにいかずに、もがき苦しみ挫折していった人たちを、たくさん知っています。そんななか、ここ数年のESGやSDGs熱の高まりも踏まえて「良い企業や事業、その裏にある想いや人を照らすことが自分の使命なんじゃないか?」という想いが募り、ここにこそ、残りの人生を投資したいと思い始めました。

ふたつめが、社外取締役である加藤教授との出逢い。ESGという大きな流れのなか、金融のあり方も大きな変革の最中にあることを教えていただきました。

また、もともと宇宙飛行士を目指していたため、大学では統計物理学を習得していました。データサイエンスの基礎に近い領域を学んでいたこともあり、このスキルが、事業のスタートに大いに役立ったんです。

3つがきっかけとなり、自分が今まで積み上げてきたものを結晶化するために現在の事業を立ち上げました。

生い立ちの中で、今の自分や事業に影響を与えたできごとはありますか?

ひとつは兄弟の影響ですね。子供の頃はガキ大将みたいな感じで過ごしました。しかし、学校だと無敵なんですけど、3兄弟の末っ子ゆえ、家に帰ると最弱なんですよ。「強いだけでは勝てないし、賢いだけでも勝てないし、正しさだけでも勝てない」は子供心ながら常に思っていました。だからこそ、第2、第3の戦い方や別の答えがあるだろうと考えながら、「正攻法を抑えつつ、自分なりの戦い方」みたいなものをあの手この手と試してきたんです。
また、私はもともと人類の最先端に行きたいという想いで、宇宙飛行士に憧れていたので、ビジネスパーソンになることは全く想像していなかったんです。なのに起業の世界に入ったのは、才能がなく宇宙飛行士の道を挫折したことに加え、兄が後天的に障害者になったことで「自分が稼いで養えるようにしよう」と思ったことも理由の1つです。結果的に、兄は立派に社会人をやっていて、私が養う必要は全くなかったわけですが(笑)。

もうひとつは親の影響。母親と祖母が苦労人で、「絶望が人を残酷にする時もあれば、優しくする時もある」という話をしてくれたことを強く覚えています。自分が辛い思いをしたら「人にも辛くあたってやろう」と思うのか、はたまた「人には辛い思いをさせないようにしよう」と思うのか。強さとは、優しさとは何なのか。それは世界の捉え方、生き方そのものなんだと、子供心にもすごい刺さったんですよね。

そういったことが「強さだけのゲームには参加しない」という今の事業コンセプトに繋がっていると思っています。

また、連続起業家として様々な事業を立ち上げるなかで得た気づきもあります。大学時代に、学生ベンチャーの世界に入って、何もわからないなか、儲かりそうな事業を幾つか立ち上げました。しかし、やっていくうちに気づいたのは、儲かりそうなことは結局勝てないということ。自分より「強い」人間は世の中にいっぱいいるし、儲かりそうなことはライバルがどんどん参入してくるからです。もちろん、競合優位性を構築するためのテクニックやフレームワークなど「技」は色々あると思いますが、これらは単なる枝葉であって、時代の大きな流れの前には、簡単に折れてしまうという実感がありました。

起業は人生をかけた人間たちが集まったゲームだと気付いた時に、「自分は何がやりたかったのか」を思い出したんです。「世の中を良くする」「地球を救う」。自分が全身全霊をかけられるなら、勝てるなら、この分野だろう。それが自分の存在意義だろうと。勝とうが負けようが、自分が納得いく人生になると思い、環境領域へと、幹を改めて定めたんです。

現在に至るまで、紆余曲折があったのでは?と思っています。これまでにぶつかった大きな壁はありますか?

「遠くに行くためには1人では行けない」と気づいたことですね。

私はスーパーマンじゃないけど、ある程度のことは1人で何でもできたっていうのがあって….これが大変な曲者で「1人で行った方が早い」という感覚になってしまっていたんです。個人商店のような働き方になり、チームが作れない病に陥っていたんですよね。器用貧乏の人が陥りがちな罠なんです。気合と根性で、それなりにヒットは打ってきたけれど、ホームランは打てないと。ホームランを打つ=遠くへ行きたければ、みんなで行く必要があると。

自分は正しくないと認めて、自分は強くないという事実を受け入れる。仲間が必要なので、仲間に弱さをさらけ出し、その上で助けてもらわないといけないと気づいたわけです。これを受け入れ踏み出すことが、一番大きな壁でしたね。

目指すのは非常に遠い北極星。絶対1人じゃ辿り着けない場所。みんなで行くしかないから、そのためには自分も変わらないといけないと気づいたんですよね。

私は当然、人間なので、ダメなところがめちゃくちゃあります。想いが強いだけで、経営者として全然完成されていません。みんながいないと駄目だから助けてくれ、ということを内外問わず色んなところでメッセージするようになりました。これは、乗り越えねばならない大きな壁であると同時に、大きな成長でもありました。

個人事業であればリスクも限定されていて、うまくやれば時間もお金も余裕があって羨ましいと思う側面もあります。ただ、自分はそれじゃ寂しいなと思ったんですよね。仲間と心を通わせる瞬間が欲しかったんです。

子供のころから、誰かと波長が合うということがとても少なかったんですよね。どこに行っても変わり者扱いで。でも、今のサステナブル・ラボのメンバーは、自分と波長が合う貴重な人間が集まっています。深い部分の世界観が一致したり、同じ世界観でゴールを追い求めていけることが嬉しいんです。もちろん、会社経営はサークル活動ではないので、「世界を変えられる力」を持っているチームでなければなりません。強いチームをつくるよりも、「強く優しいチーム」をつくるほうが、自分には向いていると思いました。

>>後編に続く

 

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