今回の社員インタビューは、データサイエンティストの岡村スコットさんです。ハワイ生まれ・ハワイ育ちの彼は、「サステナビリティ」への思いと「データサイエンス」への志を胸に2021年11月、当社にジョイン。高いポテンシャルと柔軟性で、すでにチームにとって欠かせない存在となっています。
― 以前は化学の先生だったとか。なぜデータサイエンティストに?
大学時代の専攻は化学。大学院では教育学を学びつつ、高校で化学を教えていました。
でも、教師というキャリアはちょっと違うな…と感じ、1年で退職。その後、ハワイ州農業局に勤め、農薬使用の指導や農業に関するレポート作成に携わりました。この時、エクセルを使って集計をしたり、作業効率を上げるためにPythonを勉強したりする中で、データを扱う面白さに気づいたのです。
調べてみると、「データサイエンティスト」という仕事がある。これは自分に向いているかもしれないと思い、働きながらIT専門学校のブートキャンプ(短期集中講座)をオンライン受講しました。数学はもともと得意でしたが、専門的な数学や統計理論、コーディング、データサイエンスのプロジェクトについてはここで初めて学びました。
- 出会いから入社までの経緯は?
入社のきっかけは、LinkedInです。データサイエンティストの仕事を探したり、コミュニティに参加するために登録していて、サステナブル・ラボの求人を見つけました。サステナビリティとデータサイエンスの組み合わせに、「これだ!」と感じたんです。
ハワイでは昔から人の心や生活の中に、大地や自然環境に対する “リスペクト” が根づいています。僕も幼い頃からリサイクルや環境保護を当たり前のこととして教えられ、育ってきました。だから、サステナビリティの視点から「良い企業を照らす」というサステナブル・ラボのアイデアにすごく共感できた。利益最優先の大企業や強い企業が勝ち組になる、そんな現状に疑問を感じていましたから。サステナビリティの点ではまだ発展途上の日本にこんな発想の会社があると知って嬉しかったですね。ここで働いてみたいと思いました。
早速、LinkedInを通してデータサイエンティストの鈴木さんにアプローチし、2回のオンライン面接を経て入社が決まりました。最終は代表の平瀬さんと。僕は日本語ネイティブではないし、とても緊張していましたが、面接というよりもほぼ雑談でしたね(笑)。いろいろトークする中で僕のパーソナリティや人生観みたいなものを見て、一緒に働きたいと感じてくれたようです。
-平瀬代表の人柄、会社の雰囲気はどう感じていますか?
平瀬さんは、仲間を大切に考え理解しようとする “優しさ” あふれる人。僕自身、信頼関係を築ける人と働きたかったし、トラブルがあれば一緒に解決してくれるようなボスを求めていました。この人のもとでなら安心して働けると感じたんです。
サステナブル・ラボはあまり上下関係のない、フラットな組織です。提案すればきちんと聞いてくれ、フィードバックもしてくれる。みんなでディスカッションできるオープンな雰囲気があります。そういうカルチャーを創れるメンバーを集めてきたからでしょうね。
-海外からのリモートワーク、仕事や生活はどうですか?
入社から8ヶ月、フルリモートで働いてみて特に困ったことはありません。実は転職にあたってはリモートの仕事を選ぼうと決めていました。以前は毎日2時間を通勤に費やしていましたが、今はそのムダとストレスはゼロ。時間を有効に使えます。
勤務時間はフルフレックスで、僕はたいてい朝10時から夕方6時まで自宅で仕事をします。日本時間に合わせる時は、午後15時からなどに調整することも。オンラインで週1回の全社ミーティング、週数回のチームミーティングを行ない、後はスケジュールに従って自分の仕事を進めます。連絡や相談が必要な時はチャットや電話で。日本とハワイは19時間も時差があるのですが、「このミーティング、遅い時間になるからスコットは後で録画を見ておいて」などと配慮してくれるので、ムリなくやれています。僕の他にも、韓国、ベトナム、インドなどに住むメンバーもおり、それぞれが快適に働ける体制をみんなで作ろうとしています。
-現在、どんな仕事をしていますか?チームでの役割は?
データサイエンスチームは7名ほど。企業のさまざまな非財務データを収集し、前処理、分析、後処理を行ない、結果をまとめています。
自社プロダクト「TERRAST β」「TERRAST for Enterprise β」の開発をはじめ、複数のプロジェクトが動いている中、僕は “オールラウンダー” 、いわば何でも屋的なポジションでしょうか。ヘルプが必要なところに入り、初めての部分は指示をもらいながら柔軟に対応しています。さまざまなタスクがありますが、僕自身はデータクリーニングの作業が好きですね。せっかく集めたデータもキレイな状態にしないと使えないので、とても重要でやりがいのある工程です。言語は主にPythonを使っています。入社してからMatlab、R、Juliaも少し学びました。今はなかなか勉強の時間を取れませんが、必要に応じて新しいスキルも身につけながら仕事の幅を広げていきたいです。
-入社から8ヶ月、自分自身の変化や成長はありましたか?
「自分はここでやれる」という自信が持てるようになりました。最初は正直、不安でした。サステナブル・ラボはすごい学歴やキャリアを持つ人が揃っているので、その中に自分が入って大丈夫なのか…と。でも担当した一つひとつの仕事に対して「OK!できてるよ」「すごい!いいね」とチームのみんなに評価してもらい、小さな成功体験を積み重ねるうちに自信が持てるようになりました。
日本語は、そんなに上達してないかな(笑)。でも、コミュニケーションはなるべく日本語で取るようにしていて、たまに英語も交える感じです。今後も海外メンバーが増えていく中で、英語も日本語もできる僕が、橋渡し役として担える部分も増えていくかもしれません。そういった期待にも応えられればと思います。
-趣味や休みの日のリフレッシュ法は?
土日はしっかり休み、テレビを見たり、ゲームをしたり、犬と遊んだり。旅行も好きです。
僕のルーツは日本にあるので、旅行となれば真っ先に「日本!」という感じで、これまでに何度も行っていますよ。
実は今、日本への移住を計画しているんです。東京に住みながらサステナブル・ラボで働こうと。国内メンバーも基本的にフルリモートなので、東京でもリモートワークができますしね。入社からずっとオンラインでつながってきた日本のメンバーとリアルで会うのがとても楽しみです。
-これからの目標や夢はありますか?
正直、特別な目標や「こんなことをやりたい!」というのは、今はないです。あまり先のことは考えないタイプなので(笑)。「スコットはケ・セラ・セラだよね」って言われます。まずは、目の前の仕事、できることを精一杯やり、みんなから頼られる存在になりたいです。
-サステナブル・ラボに興味を持ってくれた方へのメッセージを!
「サステナビリティ」というテーマに興味があってデータをいじるのが好きな人は、ぜひサステナブル・ラボで働くことを考えてみて欲しいです!データを活用して社会にとって “良いこと”を一緒に実現していきましょう。やる気さえあればチームの中で学びながら成長していけますよ。
ありがとうございました。穏やかでピースフルな人柄の中に静かな情熱を秘めるスコットさん。イノベーティブな面も発揮し、会社に刺激を与えてくれています。データサイエンティストとしてのキャリアはまだ始まったばかりですが、サステナブル・ラボの未来を担うメンバーの飛躍にみんな期待しています!